6月8日(土)、すでに関東地方は梅雨入りしているが、
この日は空一面に薄雲が広がるものの、降雨との予報はない。
15:00に3人で自宅を出発。
近くのバス停でちょうどやって来たバスに乗ると、
これまた最前列の特等席が左右とも空いている。

クロはおねえちゃんのトートバックにちょこんと収まったまま、
嬉々として車掌からの眺めを楽しむ。
国道に出たところでバスを降り、近くの神社に向かうと、
知らなかったことだが、折りしも例大祭の真っ最中。

まずは10分ほど並んで参詣を済ませる。

クロは境内の隅にひっそりと咲く花が気になったようだ。
「これはなんていうお花?」
「紫陽花って言うんだ、この時期に咲くんだよ」
「むらさき色がきれいだな」
神社を出て国道を渡り、かつて宿場として有名だった商店街を歩いていると、
前方から賑やかな声ととともにお神輿がやってきた、それも立て続けに5基!

しかもそれぞれが私たちの眼前で高々と持ち上げられた。
この大迫力にはただただ圧倒され、クロも思わず目がまん丸!
商店街を端まで歩き、私鉄線の踏切を越えて国道を戻ると
先ほどのお神輿たちが今度はなんと神社の石段を上る場面に遭遇。
毎年の恒例行事なのだろうが、何せ初めて見るのであまりの驚きに声も出ない。
いやはや偶然とはいえ、実に素晴しいものを見せていただいた。
ラッキーなことに帰りのバスも座れたので

クロは尻尾を振りながら窓の外を流れる景色に見入っていた。
「今日はとっても楽しかったね!」
「よかったね、またお出かけしようね」
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