1月5日(土)は親戚以上に親しくさせていただいているご夫妻宅におよばれ。
クロも昨年10月に続いて通産5度目の訪問なのですっかり慣れてウキウキ。

新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

スパークリングワインのボトルは一瞬で空き、
ビールを挟んで日本酒で再び乾杯。

「何て書いてあるの?むずかしくて読めないや」
「シャラクって読むんだ、福島のおいしいお酒だよ」

「あ、おさかなさんだ」
「いろんな種類があるね」

「赤と白できれいだな~」
「おめでたいからお正月に食べるんだよ」

「この薄い黄色いのはなに?」
「山芋っていうんだ、元気が出るんだよ」

ここでおじいちゃんの新作をじっくり鑑賞。
「この丸いのは何?」
「説明が難しいな、瓦当(がとう)といって、昔の中国の屋根瓦の先っちょだよ」
「・・・ふ~ん、この赤い字はなんて書いているの?」
「右は
【壽】、左は
【春】。
【春を壽(ことほ)ぐ】というおめでたい言葉だよ」
「春が来てうれしいな、ってこと? まだ冬だけど・・・」
「そう言われると・・・」
「でもこの
【春】って言う字、お日様が当たって木が育っているように見えるね」
「その通りだよ、それが
【春】という漢字の意味なんだ、よくわかったね」
「いつも思うけど、おじいちゃんって、とっても字が上手だね」
「そう、おじいちゃんはすごい人なんだよ・・・筆を持つと(失礼!)」

「うわー、なんだかいい匂いだ」
「うなぎさんだよ、とってもおいしいんだ」
おばあちゃんがお話ししているとき、クロがじっと見ていると、
「まあ、本当に見つめられているような気がするわ」
そうなんです、私たち夫婦もこの瞳にやられちゃっているのです。
おばあちゃんの美味しい手作り料理と旨いお酒、
それになにより楽しい語らいで今日も時間はあっという間に過ぎて23:00。
帰りの電車の中でクロがポツリ。
「おじいちゃんとおばあちゃんに今度いつ会えるの?」
「ほんとうの春がそこまで近づいたころかな」
「早くほんとうの春にならないかな~」
「そうだね、早く春になるといいね」
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