11月23日(金)は3連休(でない方には申しわけない)初日。
この週末は仕事を持ち帰っていることもあって特に予定はなかったが、
あまりの晴天に誘われてついついお出かけ。
クロに「どこがいい?」と尋ねると
「また飛行機が見たいな」とのリクエスト。
承知しました。
前回と同じく、隣り駅からバスで出発進行。

窓に広がる移り行く景色に、クロは今日もずっと目を奪われっぱなし。
国際線ターミナルを見た後、シャトルバスで国内線第2ターミナルへ移動。
すでに日は暮れ、肌寒い展望台から飛行機の離発着を見ていると、
突如として遙か前方の山影からオレンジ色の巨大な半円が現れた。
そのあまりの大きさに、妻は思わず「日の入り?」と口走ったが、日はとうに暮れている。
「日の入り」ではなく「月の出」だ。

月はやがて半円から真円となり、右上方向へと徐々に夜空を昇っていく。
なんとも圧倒的に幻想的な光景を目の当たりにした。
再びシャトルバスに乗って今度は国内線第1ターミナルへ。
ここでは展望台のさらに上にあるガリバーズデッキへのぼる。
夜空を切り裂くように現れ、次々に着陸する飛行機の迫力に驚いていると
妻が突如声を上げた。
「あ、花火だ」
まさか11月に花火なんて、と思いつつ目を凝らすと

本当だ。
遙か遠くに、確かに何発もの色とりどりの花火が打ち上げられている。
なにせ暗いので方角すらよくわからないが、
新宿の高層ビル群と思しき影よりやや右の奥の方か、となると・・・。
帰りの電車内で妻がスマホで調べたところによると、
あの花火はなんと遠く立川で行われた花火大会。
本来は8月に行われる予定が、今年は台風の影響で11月にまでずれ込んだとのこと。
それにしても、立川の花火が羽田で見られるとは思わなかった。
今日は大好きな飛行機だけだなく、お月様も花火も見られてよかったね、クロ。
帰りに地元駅ビルの居酒屋で食事。
〆の名物・さつまいもスティックを頬張っていると、
テーブルを挟んだ正面から、誰かの刺すような鋭い視線を感じる。

「なんですか、また自分たちだけおいしものを食べて!」
ごめんね、クロ。
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