
盛岡滞在2日目は昨日の雨もすっかり上がり、
雲間から陽光が降り注ぐ好天に恵まれた。
朝食を済ませてホテルを出た私たちは、
盛岡駅からバスに30分ほど揺られて盛岡市動物公園へ。
車中、私のボディバックから這い出した(笑)クロは、
車窓の外に広がる、初めて見る、緑溢れる景色に釘付けとなった。
現地に着いてビックリ、今日は日曜とはいえ連休の中日とあって
園内は親子連れで大賑わいだ。
盛岡動物公園の特徴はなんと言ってもその広大な敷地。
幅広い道に沿って歩けば次々に動物たちが現れる。
最初のうちはボディバックの中でがまんさせていたクロだが、
行き交う人波が少なくなったあたりでバッグから出して
こんどは口が開いている妻のバッグ移動させた、それが上の写真。
他の客に気づかれることはほとんどなかったが、
それでも何人かの女性はすれ違いざまに妻のバッグに何気なく目をやり、
ちょこんと顔を出すクロを見て、彼と同じように目を丸くした。
「さっきすれ違った女性ね、バッグに子猫のぬいぐるみを入れてたの。
なんだか少しオカシイんじゃないかしら・・・」
後で夫婦の間でそんな会話が交わされているか想像すると、
こっちこそオカシクてたまらないよ、ねえクロ♪
盛岡動物公園からの帰途、妻の両親が眠る墓に詣でた後、
市内中心部にある、ここも来盛のたびに必ず立ち寄る、
雰囲気の素晴しい喫茶店【六分儀】にお邪魔した。
マスターが淹れるサイフォンのコーヒーはスッキリと澄み渡り、
奥様手作りのチーズとコンビーフ入りホットサンドと実に良く合う。
クラシカルな店内には古いシャンソンが、CDではなくLPレコードで流れている。
ここでふと、正面に腰掛けた妻のバッグからクロが顔を出していることに気づく。
慌てた私は思わず小声で口走ってしまった。
「ここは飲食店だからクロはしまわないとまずいよ!」
妻はニッコリ笑って
「一応、動物じゃなくて、ぬいぐるみなんですけど…」
いけね。
まったく、われながらどうかしている、ねえクロ♪(苦笑)
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