8月も15日を過ぎると秋の気配が忍び寄ってくるのを感じる。
少し前までは夜7時を過ぎてもまだ明るかったのに、
今では6時40分ですでに暗くなっている。
そしてこれから日を追うごとにますます日没が早まっていく。
今朝、自室の窓を開けたとき
室内に流れ込んでくる空気の涼やかさに驚いた。
つい先日までは朝から蒸気のような熱風が襲ってきたのに。
こうして夏が過ぎていく。
毎年のことながら、なぜか晩夏に一抹の寂しさを覚えてしまう。
そしてその思いは齢を重ねるごとに強まるようにさえ感じられる。
9月になれば長い夏休みが終わって新学期が始まるわけでもなし、
ただただ暑かっただけで夏の思い出などないに等しいのに。
人はなぜ行く夏を惜しむのか?
ところが、そう思うのは人間だけではなかった。

いつものように外を眺めるクロだが、
その表情はどことなく寂しげに映る。

後姿には哀愁すら漂っているかのようだ。
そうか、クロも寂しいか。
よし。
今日は快晴の土曜日、昼食を済ませたらクロを連れて、
この夏の思い出を作りにでかけよう。
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