
過日、お歳暮にいただいたホッケ一夜干しを夕食に食べた。
いい歳をして恥ずかしい話だが、私は箸使いが上手ではない。
子供の頃からずっと、下側の箸の上に中指を置かず、
2本の箸をまとめて鉛筆のように握るスタイルで通してきた。
妻も
「それでよく食べ物がつまめるね」
と感心・・・いや、呆れている。
その上、両親の嗜好もあって、鮭塩焼きと赤穂鯛粕漬け以外の焼き魚が
実家の食卓に上ることはほとんどなかった。
ホッケにしても、30歳を過ぎてどこかの居酒屋で食べたのが
最初ではなかったかと記憶している。
(だいいちそれまで「ホッケ」という単語すら知らなかったし)
要するに、焼き魚の食べ方が実にヘタだ、ということを言いたい。
この日もホッケの身を皮からはずすのに大いに難渋し、
ついには左手指のお世話になってしまった。
そして、そのことをすっかり忘れて、食後にクロとしばし戯れた。
翌朝、日向ぼっこをしているクロを抱き上げで顔を近づけると、
・・・頭のてっぺんが、なにやら生臭い。
ゲッ、そういえば昨夜ホッケを触った左手でクロの頭を撫でたのだった。
猛省。
そこで妻がクロのからだの隅々まで丁寧に拭いてあげると、
見えない汚れや脂がすっかり落ちて、毛並みが艶々になった。
もちろんニオイも消えた、これからは気をつけます。
ともあれ、お正月を前にさっぱりしてよかったね、クロ。
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