
妻と私の共通の趣味は絵画鑑賞、それも今のところは西洋絵画。
さらに私の場合、好きな画家はルネサンスからロココに至る、
いわゆるオールドマスターズに限定される。
そしてなんといっても一番好きなのはカラバッジョ。
中でも殺人を犯してローマを脱出し、
ナポリ~マルタ~シチリア~ナポリと逃亡を続ける間に描かれた作品群に
それはそれは強く心惹かれる。
しかしその多くは祭壇画として描かれた大作であるため、
現地に行かない限り観ることは極めて難しい。
そんな中、昨年国立西洋美術館で開催された「カラヴァッジョ展」は
日伊国交樹立150周年ということもあって彼の作品が一挙11点も来日した。
中でも極めつけは逃亡後の早い時期に描かれたとされる名作「エマオの晩餐」。
暗い背景から浮かび上がる登場人物たちの一瞬の表情を切り取った名画だ。
この絵を観るために国立西洋美術館に3度も通い、
そのたびごとに20分近く、それこそ穴の開くほど見つめ続けた。
あれから1年半以上が過ぎたが、
その間ずっとあの名画を自宅に飾りたい-もちろんポスターだが-
そう思い続けてきた。
それがこのたびひょんなことから実現、
念願かなって「エマオの晩餐」ポスターを手に入れ、フレームに収めた。
早速クロも目を丸くして、しばし巨匠の名画に見入っていた。
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