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第67回 【想い出の地】

11月9日(土)は電車で1時間以上かけて神奈川県某市へ。

そこは妻が小学生から20歳までを過ごした、想い出の詰まった街。
実は去る10月13日(土)にも一度この地を訪れた。
しかし彼女にとっては30年以上ぶりの里(ではないが)帰りとあって、
どこを歩いても「わぁ懐かしい!」と、変わらぬ街並みに夢中になった。

戻って数日が経ち、当時の記憶がより鮮明に蘇ってくるにつれ、
「通った小学校をもっとじっくり見たかった」
「今も変わらないあの場所を写真に撮りたかった」
と、少女時代を過ごした街への憧憬の念は深まるばかり。

そんなわけであれから1ヶ月と経っていないが、急遽再訪を決めた。

もちろん私にとってはまったく見ず知らずの街だが、
それでも前回訪れた際に撮り損ねた写真を、どうしても撮りたかった。

izakaya1.jpg
駅を降りて3分ほど歩いたビルの脇にある素晴しい看板。

「いらっしゃい」とクロも店主になったつもりで愛想を振りまく。

この後、2時間ほど妻の想い出の地をゆるゆると散策、
当時一家が住んでいた建物は既に取り壊されて久しいらしく、
草木が生い茂る更地となっていた。

一方、その隣りにある小学校は当時の面影そのままで、
校庭の隅に置かれている、動物をかたどった小さな遊具の数々も、
彼女が毎日のように旧友と遊んだそのままの姿をとどめていた。

それらを嬉々として写真に収める妻の瞳は、
まるで小学生のように、いつにも増してキラキラと輝いていた。

そんな彼女を見守る私も、まるで父親にでもなったかのような、
ちょっと不思議な感覚にとらわれた。

目の前にある、当時と変わらぬ懐かしい光景は、
見る者を瞬時にあの頃へと優しく誘(いざな)う。
それは何物にも代え難い、大切な時間旅行への秘密の入口だ。

そんなことをつらつらと思いつつ、
「もう1回くらい来てみようか」と話しながら、
彼女の思い出が詰まった街を後にした。

来た道を延々と戻って18:00にいつもの店に腰を落ち着ける。

izakaya2.jpg
ここは「居酒屋くろ」ではないよ、クロ。
 

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おじちゃん

現在59歳の自営業男性
妻とクロとの3人暮らし。